【用語集】基本事項

《レイラ》
 BASが存在する世界。厳密には惑星。《隣の世界》から見れば、レイラは近未来的で、超常現象が身近で、”人種”は犬人間や猫人間など非常に多様で、異世界間の交流も盛んという、馴染みやすくも不思議なものだらけの世界だろう。

《隣の世界》
 アメリカなどがある世界のこと。昔から多大な影響を受けている。(特に日本から)地理や気候、その他の性質が非常に似通っているという理由から、隣の世界の文化や技術は、他のどの異世界よりもレイラ人にとって受け入れやすかったのだ。

《メーション》
 Image substantiation(イメージの実体化)の略称。昔から、地域や文明、形態、流派によって魔法、妖術、奇跡、超能力など様々な名で呼ばれていたが、グローバル化に伴いそれらをまとめて表す単語として創られた。

《AMM》
 Anti Mation Material(抗メーション物質)の略称。メーションを弱体化、無効化させる性質を持った物体のこと。動物の皮や植物の種などの天然物。建物の壁や銃弾などの人工物。レイラのあらゆるものにAMMが含まれているため、メーション使いだけが好き放題できる世界ではない。

《強度・抵抗力》
 メーションの強度が高いほど、メーションは弱体化、無効化されにくい。(AMMの抵抗力が高いほどメーションを弱体化しやすい)強度以外の全てが同じ条件の場合、メーションA(強度100)とメーションB(強度50)がぶつかり合えば、Aは強度50になると共に効果が半減し、Bは無効化される。現実離れの度合いが大きいメーションほど、スタミナの消耗量が激しく、強度も低くなる傾向にある。

《BAS》
 Battle Art Showの略。企業の名前でもある。前身はハードコア・プロレス団体であり、規制や不況から脱却するために創立した結果、異世界すら風靡するエンターテインメントとなった。超大国に匹敵する資金力、技術力、人的資源を誇るとすら言われている。ちなみに読み方は「ビーエーエス」が主流。

《バトル・アーティスト》
 BASの試合ライブでバトルする人のこと。単純な強さよりも、キャラクター性や華々しさが重視されている。大衆ウケするようなアーティストはベビーフェイス。観客を見下す、怖がらせるなどして、ブーイングを受けることを目的としたアーティストは、悪役ヒールと呼ばれている。

《BASドーム》
 BASの本拠地。アーティストらがバトルで観客を魅せる為のアリーナエリア。身体を鍛えたり、武器の改造、メーションの勉強ができるトレーニングエリア。高級デパートさながらのテナントがひしめくデパートエリア。そしてBASのスタッフらが仕事をするためのオフィスエリアの、四区画に分けられる。

《見えない壁》
 BASのライブで展開されるもの。生身で容易に通過できるが、この壁を破壊するのは不可能に近い。内部にいる人間は感じる痛みが軽減され、決して死ぬこともなく、負った傷もすぐに回復し、度を超えた過激なシーンは起こり得ない。長時間内部にいると副作用をきたす点、また莫大なエネルギーを必要とする点から、医療などへの転用は見送られている。