前回に引き続き、今回もVtuberさんの魅力をお伝えする記事を執筆しました！
今回ご紹介するのは、ヒラキハジメさん。
「VR世界が身近であるように」と、様々な面白いことに挑戦される優しい門番さん。
あなたを新しい世界へ誘う、素敵なドアです！
ヒラキハジメさんのプロフィール
VR世界⇔⇔R世界 の、ヒラキハジメだ！
#バーチャルリアリティー #VR をもっと身近に感じてもらえるよう、VRに因んだあれこれで遊んでいくぞ！
#VRChat ID:hajime_hiraki
――ヒラキハジメさんTwitterプロフィールより（2020-10-24）
Twitter:@hiraki_hajime
Youtube
VR世界の門番
「VR世界って面白そうだけど、とっつきにくそうだなぁ……」
そう思っている方々は、少なくないでしょう。
VR世界の門番ハジメさんはそれを受け、普通の人でもVR世界を身近に感じることができる為に、VR世界の面白さを伝えるご活動をしています！
VRは特別な事ではなくて
そのへんのコンビニに入ったらフツーの一般人もいるし、オフの有名人や引退したトップアスリートがいてもおかしくない
そんな感じでいいんだと思うぜ。
だから俺はどこまでも「ただのヒラキハジメ」なのだ— ヒラキハジメ (@hiraki_hajime) August 7, 2020
例えば、TwitterではVR世界に関するツイートをされていますが、いつも拝読している私も徐々に「VR世界って特別なことではないんだなぁ」と、身近に感じられるようになりました……！
バーチャルリアリティの最終形は「下層世界」(仮想と掛けた激ウマネーミング)と位置付けたもんだ。
現実とVRなら主体は現実の方。だけど、VRにも独自の文化や風習が必ず生まれる。そこには新たな倫理や哲学も必要となる。既存の哲学を組み直すだけでは答えが見つからないかもしれない、そんな新世界。— ヒラキハジメ (@hiraki_hajime) June 10, 2020
普段から著名なVR世界の技術者・学者とも交流されているハジメさん。
その知識を噛み砕き、直感的に分かりやすい言葉で説明して下さいます。
VR世界の身近さを語る一方で、その可能性や未来についても語ってくれて、その未来予想図を思い浮かべて期待が膨らんで来るのです……！
バーチャルリアリティ元来「実体は無いが現実と同じ役割をもたらすもの」とかそんな感じのものだ。訓練の場面でも用いられる。VRは逃避場所なんかじゃない、現実と地続きのものだ。
だからこそVRやVtuberとして得た物や経験には確実に価値がある！上を目指すのも、楽しく遊ぶのも本物だ！胸を張れ！！— ヒラキハジメ (@hiraki_hajime) June 10, 2020
私が特に感銘を受けたツイートの一つ！
「現実と地続きのもの」「楽しく遊ぶのも本物」と言われると、一気にとっつきやすくなります。
とても価値あるものに関わっているような、新天地を見つけ出したかのような、そんなロマンさえ感じ取れたり。
私たちの遊びによって培われた技術が、やがて世界中の発展に寄与する、なんて言っても過言ではないかも知れませんね。
まるで学会の論文みたいに、ツイートの引用を多用しましたが、引用したくなるほどハジメさんが造形深く、興味深い事象を書いて下さる証左です！
最高水準の「フルボディトラッキング」
やあ。バーチャルモノマネ挑戦者のヒラキハジメだ！
ついに「フルボディトラッキング」として
10点トラッキング（頭・両手・両腕・腰・両膝・両足）、アイトラッキング（VIVE PRO EYE）、ハンドトラッキング(VALVE INDEXコントローラー)と、ほぼ完全VR化に成功した！
最高水準のVRの動きを見せてやるぜ！！…しかしなんでモノマネなんだ？？？
VRトラッキングとは、例えば現実世界で親指を立てれば、VR世界でも親指を立てる動きが再現される、そういった技術のことです。
ハジメさんがご使用されている、手の部分のトラッキングデバイスは、VALVE INDEXコントローラーというもの。
スティックや数個のボタンがあり、ゲーム機などでよく見られるコントローラーに近しい形状ですが、ハンドストラップのおかげで、コントローラーを持たずに装着できます。
例えば最新型のグローブ型VRデバイスは、１０万円を超えてしまいますが、それらと比較すると安価です。
一般向けではありますが、コントローラー自身が圧力や握る強さなどを感知し、VRに反映させる優れもの。
具体的に言えば、VR内でグー・チョキ・パーを再現できたり、物を掴む・投げる動作をトラッキングしてくれます！
VR住人との会話ならば、より繊細なハンドサインで交流を楽しめたり、ゲームならば銃を持つ・撃つなどと言った動きがよりリアルに再現されるのです。
【ほぼVR化+一周年記念】視聴者リクエスト五十音モノマネ50連発配信（容量が大きいです）
そのようなデバイスを全身に装着し、存分に活かされたのが、こちらのモノマネ動画です！
こちらのアーカイブに限らず、様々な配信で「個人勢なのに、こんなに動けるなんて」と、リスナーさんに驚愕されていました。
ペンやボードで次は何のモノマネをやるのか示したり、ご自身の象徴とも言えるトビラで入退場したり、ご友人が遊びに来て手助けしてもらったりと、VR世界ならではの利点を活かして、まさに集大成とも言える作りになっております……！
また、生配信という特性から、リスナーさんから頂いたお題で即興のモノマネをするところも（『あ』⇒アンモナイトなど）、誰でもVR世界に関われるという面白さがあって素敵だなぁと。
このように、見応えのあるフルボディトラッキングではありますが、ハジメさんがご使用されているデバイスは、あくまで一般的なものです。
「特別な事」はしておりません、誰にとっても開きやすいVR世界のトビラを体現して下さっています！
私の場合以前までは、VR世界と言えば「企業、高価」などと言ったワードに紐付けられ、「実際どんな機械で動いてんだろう？」という曖昧な認識しか頭にありませんでした。
しかしながら、このモノマネ動画について詳しく知るうちに、先述のVALVE INDEXコントローラーの件なども含め、思ったよりも一般化が進んでいることを認識する、良い機会になりました……！
Go To バーチャル
「VR世界の友人」を目指すハジメさん。
最近のご活動では、VRChat内などで撮影した動画、画像などをアップされています。
ハジメさんは相棒とのオートバイ（トリッカーくん）と共に、現実世界の様々な場所を旅するのがお好きということも関係しているのか、VR世界でも多種多様なワールドを旅していらっしゃいます。
その魅力が伝えられたらなと、幾つかVRChat内でハジメさんが撮影された写真を紹介させて頂きます！
最初の一枚は「きさらぎ駅」というワールドです。
きさらぎ駅とは、この世に存在しないと言われる無人駅であり、うっかり迷い込んでしまったら様々な怪奇現象に襲われるという……。
少なくともVR世界での存在は確実であり、真っ暗闇に包まれると無人の電車が走っていたりと、なかなか雰囲気があって恐ろしい。
ですが、他にハジメさんが撮られた写真では、全てを台無しにするようにペプシマンみたいな人が記念撮影していたり、可愛いメイドさんたちと笑顔で集合写真を撮ったりと、結構カオスなことに。
これならホラーが苦手な人でも、安心して旅行に行けるでしょう（？）
二枚目は「Last villa」というワールドです。
「美しい景色の中、鋼鉄のロボットくんは何を想うのか……」
ハジメさんが残した、俳句のような情緒がまたエモい一枚となっております。
ちなみにアップロードされた日時は、２０２０年の５月３日。
春の季節に、秋のような紅葉を堪能できるというのもまた、贅沢なものですね……！
ロボットという人工物と、茜に染まる自然物の対比というのもまた、未来世界――ひいてはVR世界的な趣が感じられます。
魅力的な写真が数多くて迷いましたが、もう一枚。
「ナーサリーライム」という名前の、可愛らしい動物のキャラクターがいる、童話をモチーフにしたワールドです！
こちらはVirtual Market、通称Vket（ブイケット）というVR空間上の展示即売会にて展示されたワールドの一つです。
この時は第４回目だったので、Vket4のワールドということになりますね。
VR世界版のコミケと言えば、分かりやすい人もいるのかな？
ナーサリーライムは、ワールドのスタート地点が子ども部屋で、本の中の世界に飛び込むという、その物語性が魅力的です！
Vketそのものが展示会場のようなものですから、いつかは終わってしまうこのワールド。
ゴール地点の塔の物見台から、元の子ども部屋に帰るのか、それとも『終わり』に抗って塔から飛び出すのか……等々、VR世界ならではの演出が鏤められています。
誰でも参加できるVR世界のイベント、誰かと一緒に会場を回れば、まさに夢から覚めたくないと思わせてくれる魅力に、取り憑かれてしまうかも知れませんね。
VR世界に飛び込んで、気に入ったワールドの景色を撮影して思い出に残す。
あるいは、VR世界で出会った方々と共にチャットして記念撮影する。
それは現実世界において、多くの人が体験する「旅行」と同じような楽しみ方なのではないでしょうか。
私自身、サイクリングをしたり、見知らぬ場所を散歩したりするのが好きなのですが、VR世界なら自宅にいながらその欲求を満たすことができるので、とても魅力的に映ります！
画面越しの身近さ
画面越しに、リスナーさんと目を合わせてくれるようなギミックになっているのが、私が思うハジメさんの動画の魅力！
私が実際にスゴいと思った二つを紹介させて頂きます！
【新感覚シチュエーションボイス】誕生日なのに君が来てくれない【ヤンデレシチュ】
こちらに関しては、皆様にもギミックを実際に味わって欲しいので、あえて説明は割愛します……！
～ 楽しみ方 ～ まず、PCとスマホを用意してください！
①映像用動画をPCで開いてください （PC用動画）
②音声用動画をスマホで開いてください （スマホ用動画）
公式アプリの全画面がベスト！iPhoneなら画面の下から上へスライドさせて出てくるメニューから画面のロックをするとなお良し！
ブラウザ版は全画面にして左（反時計回り）に傾けて画面いっぱいに表示してがんばって！③すぐに一時停止して、動画をある程度読み込んでから、最初から同時に再生してください
④あとは素直に世界観に浸ろう。
ヤンデレや世にも奇妙な物語のような雰囲気なので苦手な方は注意
――（PC用）【新感覚シチュエーションボイス】誕生日なのに君が来てくれない【ヤンデレシチュ】 概要欄より（一部改変）
もう一つは、スマブラSPのアドベンチャーモード「灯火の星」の配信！
スゴいのは、回を追う毎に配信画面など諸々が、少しずつ豪華になり、ギミックなども凝った内容になっていくところ。
後半になると上の画像のように、VR世界でゲームの画面を見ているハジメさんという画面構成になりました。
ハジメさんが振り向けば、実際にリスナーさんと目が合うよう構図になっているのです。
家族や友人がプレイしているゲームを眺めている、そんな親しみやすさがより一層感じられるので、正しくバーチャルYoutuberらしい秀逸な発想だと思いました……！
そしてつい先日、無事に最終回を迎えられました！
回を重ねる毎に進化するハジメさんの配信構図や、個人的には古いゲームのネタに反応してくれるハジメさんのトークなどもあり、私自身がクリアしたゲームであるにもかかわらず、エンディングを迎えたときは感慨深くなりました。
シリーズの初回と、初めて画像のような画面構成になった１２回目へのリンクを、掲載します！
ヒラキハジメの灯火の星 vol.1
ヒラキハジメの灯火の星 vol.12
このように、活動内容の一つひとうにハジメさんの思想が籠もっているので、故に斬新なギミックが目白押し。
次はどのような発想で驚かせてくれるのかと、見れば見るほど期待が膨らんでくるのです！
後書き
ハジメさんは親しみやすく、気さくな御方です。
最近は、VRに関する質問を受ける機会が、以前にも増して多くなったと伺います。
私自身も、小説を執筆するにあたてVRのことに付いてお尋ねしたり、時には哲学的な思想の知識なども教えて頂いたりして、とても為になっております。
実際、私がVtuberに本格的に関わるようになった頃合に、ハジメさんと出会ったおかげで、私もかなり活動の幅が広がりました。
ご教授頂いたVR世界の知識のおかげで、何よりもVRが楽しい場所であると示して下さったおかげで。
熱い気持ちを持っていらっしゃる御方なので、新しいギミックなどをご考案された時などは、私も刺激を受けておりますし、純粋にいつもお話交流できて楽しいと考えております……！
最後になりますが、今回の紹介記事を書かせて頂いたことも含め、いつも本当にありがとうございます！
また何か、面白い遊びがありましたあら、お付き合いして下さると嬉しいです！